アクセス頂きましてありがとうございます。
事情がありやむなく未使用に近いコレクション品を手放すことにしました。
直射日光が当たらない展示棚に展示していたコレクション品です。
高級老舗模型メーカー天賞堂のブラスモデルになります。
商品は、ボイラーが職人の手巻き表現された匠の技が残る希少な日本製モデルになります。
それも、ちょっとした遊び心を持った伝説の職人集団、兜工房の製造品になります。
天賞堂のブラスモデルは職人の手作業により組み立てられたいわゆる工芸品になりますが、
その中でも難易度が高く、ギミックまで設けている最高の職人集団が所属したのが兜工房になります。
主に欧米向けの高級品の製作をしており、日本型の製造は数が限られるレア品で、通常モデルより1.5倍以上高い価格でした。
価格表を見たら、これは兜製造だとすぐわかる状態でした。
最近のブラスモデルといえばお隣の国の職人によって作られていますが、
同じ職人による手作りでも出来が相当異なるのはご存じのとおりです。
これはそれぞれの国の文化が異なるので、目標も異なりその結果として完成品に現れます。
日本でいう良い職人というのは、自身の技術力を日々研究し、熟練した技術を身に付けたものをさします。
技を磨きある一定のレベルまで到達すると、匠と呼ばれる存在になり、作ったものの出来により評価されます。
こちらのD51はキャノンコアレスモーターをとりいっれたもので、兜工房が一番にぎわっていたころの品です。
現在とは異なり、空気配管はオプションで、製品価格の2割ほどの価格だったので流石に苦しくてオプション未装着です。
実車同様ボイラーは職人が手巻きしていますので、エッチング表現とはことなります。
ナンバープレートは購入時の取り付けサービスを利用しています。
この頃の車両は、走らせていた方が比較的多数で、傷んでいる車両を多く見受けます。
この車両は、走行はさせておらず、展示していましたので、いわゆるスポンジ被害にはあっていません。
いくら天賞堂の優れた品と言いましても製造後30-40年経過しており、走行歴もありませんので、
グリスが固着し、そのままでは絶対といっていいほど動作しない筈です。
天賞堂のサポートは良いですが、昨今職人が不足し修理期間も長くなっていると聞きますので
次のオーナー様が困らないように分解整備しました。
(走行させるわけではないので炭水車への注油は行っていません。)
この修理だけでも天賞堂に頼んだら1万円はするはずです。